前回の記事で、歯磨き粉はお手頃価格でフッ素入ってて美味しけりゃオッケーと紹介しましたコスケです。
今回は、そうはいっても困ってることもある方のために、症状別でおすすめ成分やケア方法を紹介いたします。
歯周病
1つ目は、国民病ともいえる歯周病です。すでに「歯磨きすると血が出るよ~」って方はこちらをご覧ください。
歯周病ってことは、ここで殺菌成分が登場か!?と思いますよね。大体市販だとクロルヘキチジン塩化セチルピリジニウム(CPC)イソプロピルメチルフェノール(IPMP)なんかが良く配合されています。これらに+して、抗炎症作用を持つグリチルリジン酸ジカリウムやトラネキサム酸なんかが歯周病向け歯磨き粉に入ってるかと思います。
カタカナが並んでしんどいですね。
結論から行くと、歯磨剤にこれら成分が入っている必要はないです。もちろん入っていいけど、おいしくて、お手ごろ価格のフッ素入り歯磨き粉で問題ありません。
なぜなら、これら成分入り歯磨き粉が症状改善に効果があると根拠になる研究がないからです。
歯周病予防、治療に最も効果的と言われているのはブラッシングそのもの。
歯磨き粉というよりは、これら成分入り洗口剤を1日4回前後使用してもらったほうが、有効かも知れません。
とりあえず歯磨きすると血がだらだらな方は、まず歯科医院へ行くか、時間がなければyoutubeで正しいブラッシングと歯間ブラシの使い方をみて実践してください。
ただし「なんか痛いよ~」ってとこまで行ってる方は、自力解決は難しいです。Goto歯医者を全力でおすすめします。
ホワイトニング
最初にお伝えしたいことがあります。
市販の歯磨き粉でホワイトニングはできません!
これは周知されないといけない情報なので、しつこく言います。ホワイトニングを謳う歯磨き粉では、歯全体を白くはできません。全く効果がないと思ってください。
イメージしてほしいのですが、時間が経ったTシャツの黄ばみを落とすときに、オキシクリーンとか漂白剤につけますよね。歯のホワイトニングも同様に強い漂白成分を必要とします。ここまでの強い成分を口に入れる市販品に配合することは難しいわけです。
ホワイトニングについてはまた別に記事を書きたいところ、、商品も事業者も玉石混交すぎて悩ましい分野です。
口内炎
次に紹介したいのが、口内炎ができてる。もしくはできやすい場合。
疲れ、栄養の不足、ストレス、歯並び、矯正装置、はたまた癌の化学療法など様々な原因で起こってしまう悩ましいやつですよね。私も今できてます。
心当たりがある方は、発泡剤が入っていない歯磨き粉をぜひ使って下さい。歯磨きジェルもいいですよ~
発泡剤は文字通り、歯磨き粉が口の中で泡立つために入ってます。
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸などの界面活性剤のことなのですが、これらは口内炎といった粘膜の症状に悪影響があることが示唆されています。体感としても、口内炎多発の方の歯磨き粉の見直しは痛みの軽減に効果があるように感じます。
エタノールも入っていないといいですが、まずは発泡剤不使用を選ぶことを優先してくださいね。
インプラント
時々、訪問している高齢の患者さんにもみられるようになってきましたインプラントです。
ここで大事なのは2つ。
1 研磨剤不使用。もしくは低研磨剤のものを選ぶ。
2 歯科医院でのフッ素塗布はお断りする。
研磨剤は着色(茶渋みたいなもの)を付きにくくするために入っています。ただしインプラントの方が長期で使用すると、インプラントの構造上の隙間に蓄積し、悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。インプラントは一度炎症を起こすと、どんどん進行してしまうため、リスクは取らない考え方です。
もう一つは、フッ素。フッ素はインプラントに使われるチタンという金属を腐食させてしまう可能性があります。
「あれ?歯磨き粉にも入ってるよね?」と思いますよね。
フッ素がチタンを腐食されるには、条件があります。それは酸性状況で高濃度のフッ素をチタンに接触させることです。
市販の歯磨き粉ではこの状況には該当しません。最近の研究から、フッ素入り歯磨き粉はむしろ使用したほうがインプラントの維持に好影響があると考えられています。
ただし、、歯科医院で使う高濃度フッ素では、チタン腐食が起こりえます。
歯科医院でのフッ素濃度は、実に歯磨き粉の6~10倍。さらに、歯にフッ素が浸透しやすいように酸性に作られています。まさに条件が一致、、
インプラントを施術した歯科医院では、絶対にされないと思いますが、新しく通う歯科医院では必ずインプラントが入っていることを伝えてください。
エントリーでP10倍!【送料無料】ウェルテック コンクール ジェルコートF 90g 3個セット【最安値挑戦中】 価格:2,680円(税込、送料無料) (2024/3/11時点) 楽天で購入 |
まとめ
ざっ思いつくだけ上げましたが、ほかにも様々な症状別におすすめ歯磨き粉やケア方法があるので、今後のトピックでいろいろ触れていきます。
コメント