がっつり歯科関係から外れてますが、今回は私事でございます。
わたくし、息子がいるのですが、2年ほど前から遠視性弱視で治療中なんですね。ここら辺について思うことを書きたいと思います。
まず言いたいことは、子育て中の皆さん、子供の視方がちょっとでも気になったら眼科を受診してください。できれば3歳時検診のタイミングで!!
見逃されがちなお子さんの遠視をできるだけ早く見つけられるように。
早く見つけられれば治療で良好な視力が得られますし、発達が阻害されるリスクも減らせます。
遠視性弱視ってなんぞ
まさに2年前の診断時の自分の疑問そのものなんですが、近視とは逆の状態らしいです。近いものも遠いものもすべてがぼんやりしか見えない状態です。

上の絵は日本眼科学会様から拝借しました。
ホントなら赤い線が交わるピント部分が黄色の網膜上にないといけないのが、後方になってしまうのが遠視です。レンズを調節する筋肉が何らかの原因で未発達であり、うまくピントが合わないようです。
3歳くらいまでに子供の視力は急激に発達しますが、そこで遠視があると物を視る力が育たず弱視になることがあります。
うちの子は、非常に強い遠視に気づかぬまま5歳まで過ごした結果、見事弱視となっておりました。 😞
気づいたきっかけ
実は見つける1年ほど前から、息子の視力に疑いを持っていました。でもひらがなも読めるし、指差しもするしなと正常性バイアスが働いて受診しないでいました。
今思えば、なぜ受診くらいしなかったのか、、泣
3歳児検診でも親がする視力検診項目があるのですが、そもそもその年の子だと、検査自体の遂行が難しいこともあり、形骸化してるのが実情かとおもいます。
そんな中、息子が5歳になってすぐ息子の右目だけが外向きになっているのを目にしました。これはただ事じゃないぞと気づいたわけです。
結果、右0・2左0・5の立派な遠視性弱視でした。思えば当てはまる症状はありました。
具体的には
・テレビにゼロ距離に近づいてみる
・本を右斜めから見る
などなどが、典型的症状だったんです。
むすこは、本の音読の小さいひらがなが読めており、それが私の「大丈夫だろ~」と思わせていた原因でもありました。
ぼんやりしか見えない中、頑張って覚えたんですね。
よくぶつかって物をこぼしたり、目の前のものが見つけられない息子に叱ってしまったことを心から後悔しました。
息子は2歳から4歳までの間の発達が、少しゆっくりな気がしていたのですが、遠視性弱視であるとわかってそれも腑に落ちたことを覚えています。
見えることで、想像が広がって脳も発達していく部分は無視できないからこそ、もう1年早く受診すればよかったと心から後悔しています。
遠視性弱視って治る?
結論から言うと遠視自体は、大多数は治りません。しかし、治療用メガネをかけることで視力は回復が望めます。
ここに今回記事を書いた理由があります。
遠視性弱視の治療にはタイムリミットがあるんです。
6~8歳ぐらいの間に大幅に神経系が発達します。その後10歳程度になると、治療による視力回復が望めなくなってしまうのです。
私のむすこも、5歳から1年半の治療で治療用メガネ装着で両眼1.0まで回復しました。 ほんとによく見えるようになりました。先生に大感謝です。
まとめ
子供は見えにくくても、それに対応して頑張って生きているため、視力トラブルが見つけにくいです。
まだ自分のことをうまく伝えられない年だと余計に。
だからこそこれらのことが心当たりがあったら、できるだけ早く眼科を受診してほしいです。
・太陽などをよくまぶしがる
・顔を傾けて、本やタブレットを視ることがある。
・左右の目線がずれる。
・視力検査ができない。
・片目を隠すのを嫌がる。
などなど、このほかでも気になることがあれば、受診ハードルを下げて、一度お子さんと眼科へいってみてください。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
次は治療用の眼鏡について書いてみます。
コメント